【コラム】キャンペーンマネージャーの基本機能

Campaign Manager UIキャンペーンマネージャー

はじめに

前回の記事では、キャンペーンマネージャーの立ち位置を解説しました。2020年に運用型広告に携わる我々にとって比較的馴染みの薄い「アドサーバー」ですが、なぜ馴染みが薄いかも含めて、その背景を私が知る範囲でまとめてみました。

改めて振り返ってみると、DoubleClickの技術がGoogle広告をはじめとするGoogleのあらゆる製品に導入されていったことで、DoubleClick製品の役割が相対的に希薄化されてしまったのかもしれません。その一方で、元々のDoubleClickが持っていた技術、考え方は今日のインターネット広告にとても大きな影響を与えたと言えるでしょう。

今回の記事では、そもそもキャンペーンマネージャーに触れたことのない方のために、キャンペーンマネージャーのアカウント構造を解説しながら、クリエイティブをアップロードして配信するまでの一連の流れを簡単に紹介してみたいと思います。

キャンペーンマネージャーのアカウント階層

それではいよいよ実際にキャンペーンマネージャーの機能について触れていきたいと思いますが、キャンペーンマネージャーのアカウント階層は下記の通りです。

  1. アカウント  :通常は代理店または企業によってひとつのアカウントを保有
  2. 広告主    :Floodlightタグの発行および設定(サブアカウントも作成可能)
  3. キャンペーン :広告の配信期間などを設定
  4. サイト    :広告を配信するサイトを設定
  5. プレースメント:サイトの中の広告枠の指定
  6. 広告     :プレースメントに配信する広告
  7. クリエイティブ:広告に利用する画像などのクリエイティブ素材を入稿

キャンペーンマネージャーのアカウント構造をGoogle広告のアカウント構造になぞらえてみると、「アカウント」と呼ばれるものがMCCアカウントにあたります。通常、広告代理店ごとにアカウントが作成されているケースがほとんどではないかと思います。「広告主」がGoogle広告で言うところのアカウントに該当します。この「広告主」の階層で、コンバージョンを定義するFloodlightタグの発行などを行います。

クリエイティブ配信用のタグの生成

「広告主」で作成した「キャンペーン」の配下に「サイト」>「プレースメント」>「広告」>「クリエイティブ」を下の図のように設定し、クリエイティブを配信するURLを生成します。

キャンペーンマネージャー管理画面

図の中では下記のように、Yahoo!広告のブランドパネルへの広告出稿用のクリエイティブのタグの生成をしています。

  • サイト    :Yahoo!広告
  • プレースメント:Yahoo! JAPAN ブランドパネル
  • 広告     :300×250 Default Web Ad
  • クリエイティブ:test creative(画像素材)

「サイト」や「プレースメント」などの名前はユーザーが自由につけることができます。キャンペーンマネージャーにアップロードしたクリエイティブがどのウェブサイトのどのプレースメント用に作成されたどのサイズの広告なのかわかりやいようにしておくと良いでしょう。

ちなみに、Google広告のGDNでプレースメントターゲティングを行う時に、自動でプレースメント名が出てくるので、Google広告に慣れ親しんでいる人には、プレースメントの名前を自分で入力する、ということに困惑する方もいるかもしれません。ここでの設定はあくまでも、クリエイティブの使用用途を記載するメモであること、各クリエイティブごとにユニークなURLを生成するための箱、と考えておくと混同せずに済むと思います。

アップロードしたクリエイティブのタグをダウンロード

「プレースメント」「広告」「クリエイティブ」などの設定を終えてから、管理画面右上の「Download tags」を選択すると、アップロードしたクリエイティブを配信するためのURLやJavascriptタグが生成されます。ここで生成されたURLまたはタグを各広告媒体に設定することで、キャンペーンマネージャーにアップロードした広告が表示される仕組みになっています。

管理画面右上の「Tags」からタグをダウンロード
生成されたタグをエクセルファイルでダウンロードできる

各広告媒体へのタグの設定方法

クリエイティブ配信用のタグの生成が済んだら、Google広告などの各プラットフォームにこのタグを送信し、プラットフォーム側で手作業で設定してもらう必要があります。(この辺、意外とアナログです。)Google広告の場合は下記のフォームからタグの設定を申請します。

第三者による測定の実装リクエスト - Google 広告 ヘルプ
動画キャンペーンのみが対象 2018 年 5 月 21 日現在、YouTube で測定を行うことができるのは少数の認定されたベンダー、具体的には comScore、DoubleVer

Google広告であれば、5営業日以内にタグの設定作業を済ませてくれます。繁忙期などによっては時間がかかってしまうことも想定されるため、フォームの申請は早めに済ませておきましょう。タグの設定が完了すると、Google側からメールで連絡をしてくれます。

設定が完了したら、あとはGoogle広告側でキャンペーンを開始するだけです。広告枠に広告が表示される際に、Google広告のサーバーではなく、キャンペーンマネージャーのサーバーから広告が呼び出され表示されます。

広告が配信されたかどうかを管理画面で確認

Google広告側でキャンペーンを開始したら、キャンペーンマネージャーの「Reporting & Attribution」のSummaryタブで広告がどの程度配信されたかを確認することができます。

Summaryタブでのレポート画面

このレポートに表示されるのは、あくまでもキャンペーンマネージャーのサーバー側でカウントされたインプレッション数なので、管理画面の数値とずれる場合もあることもあるので、ご注意ください。

次回は「インプレッションパスの可視化」について解説します。

なんとなくキャンペーンマネージャーの設定にまつわる一連の流れは掴めたでしょうか? クリエイティブをアップロードして、URLやタグを発行するツールなんだな、ということがわかればそれで十分です!

次回はキャンペーンマネージャーとGoogleアナリティクスを活用した「インプレッションパスの可視化」について解説していきたいと思います。

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この記事を書いた人
杓谷 匠

1984年生まれ。2008年に新卒でGoogleに入社して以来、一貫して運用型広告の世界に従事。2010年にスタートアップに参画するも、川原で膝を抱える日々を経験。その後、Tripadvisor、Google、ATARAを経て、2019年に英国に籍を置く世界最大級のGMPパートナーJellyfishの日本法人の立ち上げに参画。

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